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犬用の車椅子(犬用歩行器)で椎間板ヘルニアや股関節形成不全など、交通事故や老犬が原因で歩行障害がある愛犬が元気に走り回ります

犬用・猫用の車イスの価格や特徴を知りたい方、中古の車椅子を探している方はお気軽にお問い合わせください。

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その他の関節障害(2)

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病気辞書:2009年7月17日(金)更新

レッグ・ペルテス・パーセス病

【レッグ・ペルテス・パーセス病の概説】

レッグ・ペルテス・パーセス病は成長期(特に、生まれてから1年以内の幼犬)の小型犬に多い股関節の疾患です。大腿骨頭に分布する血行が不足するために、正常な関節が形成されずに骨の壊死が起こり、股関節のゆがみが生じて退行性関節症が進行します。

患者は痛みのために患肢を使わなくなります。また、約10〜20%の患者で両側性に発症し、体重が増えるに従って症状が進行します。


【レッグ・ペルテス・パーセス病に特に注意したい犬種】

小型犬に多く見られます。

小型のテリア種、イタリアン・グレーハウンド、ミニチュア・ピンシャー、アッフェンピンシャー、などの犬種


【症状、歩行・走行能力への影響】

後足の痛み、足を引きずる、足を上げて歩くなどの症状が見られます。


【治療方法・リハビリ方法】

手術もありますが、軽ければ、安静にして薬で様子を見ます。再発もしやすいので注意が必要です。X線検査による早い段階での診断が必要です。鎮痛剤や消炎剤などの投与による治療を行ったり、手術を行う場合もあります。手術後には適切なリハビリを行い、衰えた筋肉を回復させることが必要となります。

術後は、全体的な回復状況によってご判断いただきたいのですが、発症した肢を含めて四肢全体の筋力が弱まっているため、可能な限り早い段階でのリハビリを開始して下さい。最適な方法は車椅子を使ったカートセラピーです。




成長板早期閉鎖症

【成長板早期閉鎖症の概説】

成長板早期閉鎖症とは、新しい骨を作る組織である成長板が、早い時期に閉じることにより骨格の成長障害を起こす病気です。成長板の多くは骨の両端にあり、そこで新しい骨が作られることで骨は伸び、体格は大きくなります。この成長板の働きは動物の骨格の成長が終わるまで続きます。この成長板が傷害されると骨の成長は止まり、骨は正常に成長を続ける骨に比べて短くなってしまいます。

成長板早期閉鎖症が最も大きな問題になるのは、それが前肢の尺骨に起こった場合です。前肢は橈骨と尺骨によって形成されているため、外側の尺骨の成長が止まると手根関節に痛みを生じたり、外側にひねった状態になります。また肘関節に負担がかかり、肘を痛がることもあります。この症状は、はじめは犬が前肢を痛がり、重症になると見た目でも前肢が外側に曲がった状態がわかるようになります。


【成長板早期閉鎖症に特に注意したい犬種】

以下の犬種は特に注意して下さい。

ダックスフンド、シー・ズー、ウェルシュ・コーギー、ビーグル、コッカー・スパニエル、ペキニーズ、ラサ・アプソ、フレンチブルドッグ、などの軟骨異栄養性犬種

上記の犬種の場合は、2つの骨の成長の同期化がとれず足が変形することもあります。すなわち、一方の骨が成長を止めた後も、もう片方の骨は伸び続けるため、足が変形してしまうということが起こります。尺骨側で早期閉鎖が起こったときは橈骨が伸び続けるため足が下側〜外側を向いて変形します。重症例では肘関節の亜脱臼も起こります。


【症状、歩行・走行能力への影響】

構造的な問題や痛みによって歩行に障害を及ぼすほか、関節に負担をかけ変形性関節症を起こしやすくなります。


【治療方法・リハビリ方法】

治療は橈骨もしくは尺骨の骨切り術(一方の骨を切ってピンで仮固定し、もう一方の骨の成長のじゃまにならないようにする)を行うことにより、肘関節のはまりを改善することに向けられます。なるべく早期の治療が薦められます。

治療が終わるまでは、ワンちゃんの前脚に負担を掛けないような散歩・運動を心掛ける必要があります。最適な運動方法は、車椅子を使った散歩です(カートセラピーとも言います)。この方法であれば、ワンちゃんの前脚肘関節に負担を掛けずに痛みを感じることなく、相応量の運動を行なうことができます。使う車椅子は、K-9社の車椅子が最適です。

治療後は、全体的な回復状況によってご判断いただきたいのですが、発症した肢を含めて四肢全体の筋力が弱まっているため、可能な限り早い段階でのリハビリを開始して下さい。最適な方法は車椅子を使ったカートセラピーです。




(参考文献)
・獣医臨床シリーズ 2000年度版 Vol.28/No.1 サウンダース小動物臨床マニュアル 長谷川篤彦 監訳 (文永堂出版)
・THE ENCYCLOPEDIA of the DOG 犬種大図鑑 ブルース・フォーグル著  監修 福山英也 (ペットライフ社)

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